「切り取る」という言葉

ずっと以前から、漠然と違和感を感じて気になっている言葉があります。
写真でよく使われる「切り取る」という言葉です。

無限に継続する時間のほんの一部を切り取って、それを紙やモニターなどの展示物に再現するのが写真です。
時間を切り取ることについては異論はありませんが、眼に見えるものを「切り取る」ということに違和感を持っています。

似た言葉で「フレーミング」という言葉があります。
「切り取り」と「フレーミング」がどう違うのかというと、私には良く判りません(^^ゞ
Wikipediaによると、「フレーミング」とは、写真や絵画の制作において、フレームの位置、大きさなどを検討、決定すること となっていますが、「切り取る」とどう違うのか、いまいちはっきり判りません。
「切り取る」は、例えば風景の一部分だけを撮影するという意味合いでしょうか。
そして「フレーミング」は枠にあてはめるという事でしょうか。

まだデジタルではなかった頃の話ですが、友人がスライドのプラスチックマウントを手に持って、それを左右&前後に動かして写す範囲を決定し、さらにレンズの焦点距離を選択していましたが、これぞまさにフレーミングと感心したことがあります。

私が「切り取る」について、なぜ違和感を持っているのか、その理由は自覚できていません。
自分の中では「切り取る」ではなくて、目の前の風景の中の必要なここからここまでをファインダーの中に入れて、それ以外は入れないという、「切り取り」よりむしろ「フレーミング」に近い、こんな感じでしょうか。
だから、「切り取り」に違和感があるのかもしれません。

建築士から聞いた、「ピクチャーウィンドウ」という言葉があります。
風景などを絵画のように窓枠に入れる事です。
日本ではずっと昔から、雪舟の丸窓のように有名なものがあります。
これらは「切り取り」よりも「フレーミング」に相当するのではないでしょうか?

風景でもなんでも、ハサミでジョキジョキ自由な形に切り取ってしまえば、こんな楽なことはありませんが、決められたフォーマットのサイズと縦横の比率ですから、その中に必要なものを入れなければならないし、不必要なものが入ってしまう事もままあります。
「切り取る」というと平面の一部分だけを必要としているように思えますが、実際の風景は立体の三次元であり前後にも被写体または不必要なものがあります。
「切り取り」と「フレーミング」のどちらが正しいとか間違っているとかは考えませんが、構図も含め、私の中では「切り取り」よりも「フレーミング」に近いのかもしれません。

結論など出る事ではありませんし、それが写真に影響するわけではないでしょうから、全く以て私の独り善がりです^^;
自分の中でも整理できていませんのでメチャクチャを書いていますし、人に伝えたり意見をもらう事もできませんので、これを読んでも気にしないでください。

でもね〜、いずれにしても、その時々の感動を「切り取り」して人に伝えてみたいものです。
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by cyan9203 | 2012-02-29 19:56 | その他 | Comments(0)

艸木叢林(そうもくそうりん)です。北海道の風景や植物などの自然全般の写真を撮影しています


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